「ドメインとURL・IPアドレスの違いは何?」
「ドメインの種類には何がある?」
こうした疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ドメインとは何か、ドメインの種類、独自ドメインのメリットを解説します。
この記事を読めば、ドメインに関する基本的な知識を得ることができます。
1. ドメインとは?URLやIPアドレスとの違い
「ここにバナー」
ドメインとは、簡単に言えばインターネット上の住所です。
これは、表示されているWebサイトがインターネット上のどこにあるかを識別する際に必要となる情報です。
そのため、ドメインがなければWebサイトを開設することはできません。
ドメインは、「https://…」と表示されるURL(最初から最後までの文字列)のうち、「●●.co.jp」や「◇◇.com」という形式で表示される部分をいいます。
当サイトであれば、「https://www.blog01.cachica-worksupport.com」というURLのうち、「blog01.cachica-worksupport.com」部分がドメインとなります。
なお、ドメインはメールアドレスとしても使用することができ、その場合はメールアドレスの@以下部分にドメイン名を使用します。
また、IPアドレスという数字の羅列を、人の目から利用しやすいように文字列に変更したものがドメインです。
ネットワーク上の機器には、データの送信元や送信先を識別するためにIPアドレスという番号がふられています。
このIPアドレスは数字の羅列から構成されているため、サイトの内容が一見して把握しづらいという難点があります。そこで、ドメインが必要になります。
2. ドメインの種類
「ここにバナー」
(1)トップレベルドメイン・セカンドレベルドメイン・サードレベルドメイン
ドメインの種類には、トップレベルドメイン、セカンドレベルドメイン、サードレベルドメインがあります。
トップレベルドメインとは、URL中、ピリオドで区切られた最も右側にある文字列をいいます。
例えば、「amazon.co.jp」の場合、最も右側にある「jp」がトップレベルドメインになります。
トップレベルドメインには大きく分けて2種類あります。その2つが、gTLD(分野別トップレベルドメイン)とccTLD(国別トップレベルドメイン)です。
セカンドレベルドメインとは、トップレベルドメインのすぐ左にくる文字列です。
例えば、「amazon.co.jp」であれば、「co」部分を指します。
「amazon.co.jp」の場合、トップレベルドメインとセカンドレベルドメインは、所有者が任意に文字列を選択することはできません。
サードレベルドメインとは、セカンドレベルドメインのすぐ左にくる文字列です。
一般的に組織や企業の名称を示すことが多い部分です。
例えば、「amazon.co.jp」であれば、「amazon」部分を指します。サードレベルドメインは、所有者が任意に文字列を選択することができます。
なお、「amazon.com」のように、2つにしか分かれていないドメインの場合、サードレベルドメインは存在しません。
以下では、トップレベルドメインであるgTLDとccTLDを説明します。
(a)gTLDとは
gTLDとは、「Generic Level Domain」の略で、「分野別トップレベルドメイン」と訳されます。
このドメインは、特定の領域や分野ごとに割り当てられたものです。
ccTLD(国別トップレベルドメイン)とは異なり、地理的な制約を受けることなく世界のどこの場所からでも取得することができます。
gTLDの具体例としては、「.com」「.net」「.gov」「.org」「.edu」などがあげられます。
gTLDは、合計21種類存在します。
(b)ccTLDとは
ccTLDとは、「Country Code Top Level Domain」の略で、「国別トップレベルドメイン」と訳されます。
このドメインは、国ごとに割り当てられたものです。
gTLD(分野別トップレベルドメイン)とは異なり、原則として特定の国に住んでいる人でなければ取得することができないドメインです。
ccTLDの具体例としては、「.jp」「.us」「.uk」などがあげられます。
(2)ルートドメインとサブドメイン
ルートドメインとは、トップレベルドメインとセカンドレベルドメインの組み合わせで構成される部分です。
例えば、当サイトであれば、「https://www.blog01.cachica-worksupport.com」というURLのうち、トップレベルドメインとセカンドレベルドメインの組み合わせである「cachica-worksupport.com」部分がルートドメインとなります。
これに対して、サブドメインとは、ルートドメインの前に追加される部分です。
当サイトであれば、ドメイン「blog01.cachica-worksupport.com」のうち、ルートドメインの前にある「blog01」部分がサブドメインとなります。
サブドメインは、特定のサービスやセクションをルートドメインから分けて管理するのに便利です。
例えば、会社が運営するブログは「blog01.cachica-worksupport.com」、会社が運営するオンラインストアは「store.cachica-worksupport.com」等のように異なるサブドメインにすることで、ユーザーにとって分かりやすいサイトを構築することができます。
3. 独自ドメインのメリット
「ここにバナー」
(1)ブランド名としての独自ドメインの重要性
独自ドメインとは、造語など所有者が任意に選択した文字列から構成され、かつ所有者が単独で使用できるドメインのことをいいます。
ビジネスにおいて独自ドメインを取得することは重要です。
なぜなら、企業の業務上の信用が独自ドメインに化体し、その独自ドメイン自体が企業の無形資産となるからです。
消費者は、その独自ドメインをブランド名のように認識することになります。
その結果、独自ドメインは、企業の成長に伴い、有効な宣伝効果を持つことになります。
(2)SEOにおける効果と信頼性
独自ドメインには、SEO対策がしやすいというメリットがあります。
独自ドメインは、無料ドメインと異なり、サイト全体が一貫したURL構造を持つため、検索エンジンに対してサイトの信頼性を示すことが可能になります。
また、独自ドメインを持つサイトは長期的に運営されることが高いと評価され、SEOにプラスの影響を与えます。
4. まとめ
- ドメインとは、インターネット上の住所にあたるものである。
- トップレベルドメインには、gTLD(分野別トップレベルドメイン)とccTLD(国別トップレベルドメイン)の2種類がある。
- ルートドメインとは、トップレベルドメインとセカンドレベルドメインの組み合わせた部分である。サブドメインとは、ルートレベルドメインの前に置かれる部分である。
- ドメインは、企業名などと同様、所有者の信用が蓄積されていくもの。よって、独自ドメインは、ブランドの一つとしてビジネス上非常に重要である。
